#005 久保木先生の講演に感動して
M.Eさんの証し
私は1965年の秋の大学祭の時に久保木修己会長の講演会に誘われたのが統一教会との最初の出会いでありました。
当時の学内は革マル派と民青の二つのセクトが自治会の主導権争いを激しくやっていました。彼らの流暢な弁舌には一目置きながらも、当時の総理大臣や、大学の学長までも呼び捨てにして口汚くこき下ろす彼らの言動と人柄を見ながらどうしても真実みが感じられず、距離を置いていました。
一方、久保木先生の講演は生命が弾けるような迫力満点の講演でとても感動し勧められるままに講義を聞くようになりました。序論の講義の時、若い講師の方が黒板に「人生の目的は個人的には人格完成であり、全体的には理想世界実現であります。」と書かれた時、心の中で「あっ」と驚きました。かねてから、人間は何の為に生きるのか、死んだらどうなるのか、また神や死後の世界はあるのか等、密かに悩みながら答えが見つからず、だんだん無気力になっていた時であった為に、いきなり大きな問題に対する解答から始まった講義に驚いたのです。それで、この講義は最後まで聞こうと心に決めました。
二十九期特修が大倉山で行われ、それに参加しましたが、肝心の「神の実在と自分の関係」が今一歩わからず、満たされない思いで郷里に帰りましたが、どうしても神様をきちんと知りたいという思いで、教会に住み込ましてもらいたいと教会長に申し出て、入教生活が始まった次第です。
大学三年でしたが、卒業単位はほぼ終えていたので、毎日が廃品回収と路傍伝道に明け暮れる日々で、卒業と同時に献身生活に入らせていただきました。1970年に777組の合同結婚式に参加させていただきました。60代の半ばを越えて、振り返れば、ただただ文鮮明先生御夫妻の偉大さに感銘する日々でもありました。過ぎし日々に悔いはありません。ただ感謝です。