文師はまことに驚くべき能力を発揮して今日まで全世界的な活躍をされており、また数多くのみ言を世界の人々に伝えておられます。私どもはひたすらその御教えを聞き、自ら会得した文言の真意を相互交換し合い、家庭や小さな領域からでも平和な意義深い生活を体験することです。
宗教者としての平和大使の視線は一般行政者の見地とは違います。極東においては、日本人と韓半島の人々との恒久平和を図ることが最優先されるべきでしょう。指導者たちが予見憶測を交えず徹底的に議論を行うことです。それはあたかも慈母が子女を抱擁し慈しむかのような対応が望ましのです。こうした日本人と韓国・朝鮮人の人々との和合から韓半島の平和統一の道も見えてくるでしょう。
すべての宗教は神を信じることで人々に心の安寧を与えます。おのれの神のみ信じることで起きる宗教間の対立という悲しい現実のなか、文鮮明師が創設されたUPFが取り組まれている、三大宗教の聖地エルサレム始め、各地で対話と和解を推進するための活動とその努力に、深い敬意を表します。
それを具現化するための平和の呼びかけ『グローバル・ピース・フェスティバル』は、国家や人種・文化を超えて多くの人々に支持されておりますが、世界の平和の実現に向け、一人でも多くこの運動の輪が拡がり、手を携えていくことを願ってやみません。
統一運動が宗教、宗派、人種、国境を超えて人類を「神の下の一つの家族」とするビジョンと実践は、本来私ども聖公会自体が目指しているもので、思想的に共感するところがあります。
今日、人々の心の救済と世界の問題に対してどのようなビジョンで、具体的にどう取り組んでいくかが重要です。
以前、私と同じ聖公会に所属しておられた故松下正寿立教大学総長がこの運動の一翼を担っておられたように、多くの青年たちが、世界の平和実現に向かおうとするところに、私も応援せざるを得ません。
わが国にはかつて強い家族の絆と伝統がありました。しかし、第二次世界大戦後、経済成長に邁進している過程で、大事な家族の伝統と文化がないがしろにされ、今では家庭崩壊とか家庭の機能不全ということが言い交わされる始末です。
このように日本の課題の中で最も重要なことは、家庭再生です。UPFのビジョンの根幹であり、文鮮明総裁の教えの中心にあるのは神への愛と家族への愛という2つの愛の完成です。これこそが世界平和実現への鍵であると確信しています。
私はこれまでキリスト教を信仰しながら、真の恒久平和世界の実現に向けて公私にわたり努力してきました。その原点には、第二次世界大戦を直に体験する中で、平和の価値を実感したことがあります。聞いてみると、文師も20世紀初頭の戦禍を体験する中で生きた神に出会い、平和運動を決意されたと知り共感しました。
今はさまざまな信仰、宗教、信条の壁を越えて多くの人々や団体がパートナーシップを組んで平和を実現すべく、実践すべき時と切実に感じています。その意味で、それらが大同団結するモットーとして “One Family uner God” は素晴らしいものと確信します。
Martin Luther King, Jr. said we live in a world of “guided missiles and misguided men.” I say all these come from the belief in unguided evolution. Vainglorious science trying to find the ultimate unified theory of the universe unaided by Unification Thought will try it in vain.
(マーティン・ルーサー・キング Jr.は、いま我々は「ガイドされたミサイルとミスガイドされた人間」の世界に生きていると言ったが、私はそのすべては、ガイドされない進化(唯物論的進化論)への信仰から来ていると言う。究極的な宇宙の統一理論を「統一思想」の助けなしに発見しようとする思い上がった(唯物論)科学は、無駄な努力をしているのである。)