1991年12月25日、ソビエト連邦は崩壊した。共産主義の本丸は音を立てて崩れさった。「平和理想の核心だ!」と信じた共産主義思想、その思想を掲げて出発したソ連は、1917年のロシア革命後の混沌期を越えて1922年の建国以来70年目にして、人々を平和に導く思想ではないことを証明して幕を閉じた。「宗教はアヘンである」とまで言い放ち神を否定した思想家カール・マルクス。20世紀において最も影響力があった思想家とされる彼の共産主義思想・唯物史観を祖とするソビエト連邦は、平和への道のりを中座して1991年12月25日に崩壊した。奇しくも、その日はマルクスが否定したキリスト教の祖、イエス・キリストの聖誕とされる日であった。
ソ連は残念ながら理想国家の創建に失敗したのだ。失敗の原因は過程にあったのではなかったように思う。その出発に原因があったと感じる。建国の思想に問題があったのだと思う。共産主義という神を否定する主義。霊界、永世という無形実体を否定する主義は、有形実体のみの物質万能主義とならざるを得なかった。人間さえもただ物質という思想に傾向し、いつしか生命の尊厳性は希薄化されたようだ。そして「働かざる者食うべからず」という労働価値説的社会体制は、ただ為政者にとって革命に都合の良い合法的殺人と恐怖政治の温床となったのかもしれない。
ソ連崩壊の数十年前から「共産主義は70年を越えることはできない」と文鮮明師は明言していた。国際共産主義が世界を席巻していた70年代においてである。原点が間違っているものは必ず崩壊するのである。出発の方向を間違えば、当然ゴールにたどり着くことは出来ない。ソ連は敗北した。共産主義は敗北したのだ。それは共産主義思想が人々を平和と幸福に導くものではないことを事実として露呈した。しかし、共産主義者たちにとって1991年12月25日は新しい革命への始まりにすぎなった。ソ連は崩壊しても世界に散らばる共産主義者たちは、往生際悪く動いているのである。否、正確には“動かされている”のである。彼らは自分たちを動かしている正体が何者なのかを知らないでいるだけなのだ。その正体とは・・・
To be continued・・・

